2020年もお疲れ様でした!できたノベルゲームを数えたところ、18禁と非18禁合わせて110本程でした。思い返すと良い作品ばかりだったので、その中の一部を紹介します。
順番は月順にしております。コメントもあって長くなりそうなので、内容に興味が無い方は目次のタイトルだけ見たら良いと思います。
今年はプレイ本数も気に入った作品も多かったので沢山紹介しております。
目次
- CROSS†CHANNEL
- ユメミルクスリ
- 水仙花
- 甘えむっ♪
- 巫女さん細腕繁盛記
- 時計仕掛けのレイラインシリーズ
- 青い涙
- 屠殺の園
- 月に寄り添う乙女の作法
- 続・殺戮のジャンゴ
- 紅殻町博物誌
- いつか、届く、あの空に。
- 神様のしっぽ
- ALPHA-NIGHTHAWK&BETA-SIXDOUZE
- SWANSONG
- 漆黒のシャルノス
- 青異薔薇
- 神樹の館
- 巨乳熟女教師&巨乳性奴会長
- 僕は天使じゃないよ
- おまえのなつやすみ&おまな2
- サルバとーれ!
- SHOGUN8
- 星継駅シリーズ
- はっちゃけあやよさんシリーズ
- まとめ
CROSS†CHANNEL
序盤から終盤までずっと面白かったです。当然のように傑作でした。
この作品の気に入っている所をひとつ挙げると、やはり太一の「目」でしょうか。
人間離れしているものでありながら、瞳に焼き付けよう、視ようとする心は人間そのものだと思います。
ユメミルクスリ
こちらも当然のように傑作でした。
賛否両論あるところですと、私はあえかルートの狂い方が好きで、首絞めシーンのあえかの声の出し方、主人公との会話が印象的です。あれには鳥肌が立ちました。
あとこのゲーム…主人公家族が良すぎます…家族愛がテーマだと言って良い程だと思います。
水仙花
「心を撃つ物語」です。
この作品からHAIN先生が好きになりました。ただ、この作品に対する考察は、拾い上げなければいけない部分が多すぎる上に、考えがループしてしまうので、どんどん泥沼にハマっていきます。
甘えむっ♪
読み手の要望を叶え続ける「ヒロイン」の物語です。
こちらは上記の水仙花と比べ、答えを明確に提示してくださいました。
HAIN先生の作品を掘り進める気はなくともこの作品だけはやって欲しいと思っています。
巫女さん細腕繁盛記
神道の研修を受けた経験もあり、この作品は身近に感じました。ギャグパートのヒロインとシナリオパートのヒロインのあるゲームで、どちらも面白いです。
このネタ要素が面白いため、TRUEに入る時の急展開も(ああ、またアホやってるよ)という気持ちで見ることができました。
時計仕掛けのレイラインシリーズ
頭脳戦がめちゃくちゃ熱いです!朝霧(3作目)の優緒の活躍が特に印象に残っています。
3作やって1番盛り上がるのは3作目なのですが、その3作目が1作目2作目を盛り上げており、シリーズとしても纏まりも強いです。
青い涙
古来より受け継がれる家族愛の作品です。ワンフレーズで作品の印象が180度変わることも印象的でした。
作者は韓国の方で、日本大好きだけど韓国も大好き!私の祖国のことも知って欲しい!という気持ちが垣間見えます。
屠殺の園
正直1周やっただけではよく分からなかったので、今年3周しました。エロゲの歴史を振り返りましょう。
エロゲ市場、制作の現場を屠殺の園と捉え、エロゲを作成する(買い手の好みのように教育する)から学園です。
まるで制作現場の先輩後輩の会話を聞いているようでした。
月に寄り添う乙女の作法
ルナ様が怒るシーン大好きです。人生をひとつの目標に捧げた女性の、それを投げ打ってでも言う「お前がいなければダメなんだ」というようなセリフはとても重く感じました。
続・殺戮のジャンゴ
爽快な銃撃戦と最初から最後まで一貫して勢いのあるストーリーが面白いです。とにかく登場人物が格好良くて、さっぱりしているのが魅力的です。
ビッチの基準が歪みました。
紅殻町博物誌
希先生趣味の作品だと思っています。
特別シナリオが面白いと言うわけではありませんが、どこか夢中にする魅力があるのです…
テキストや珍奇物品の面白さと、どのような選択を強いられたとしても必ず愛を選ぶところが気に入っています。
いつか、届く、あの空に。
難しい内容ですが、神話や星座をベースにした話が面白いです。
言霊を大切にしている所が印象的で、何気ない名前ひとつとっても様々な意味が込められており、それが明らかになるところの展開が熱かったです。
もう一周やりたいですねぇ…
神様のしっぽ
家族愛をテーマに、動物愛のメッセージを添えた心あたたまる作品です。
13ルートもあり、長丁場になる作品ですが、最後の苗の章までやる価値ありです。
作者さんの1人も「苗の章は特に自信あるんです」と仰っていました。
ALPHA-NIGHTHAWK&BETA-SIXDOUZE
童話がベースのSFです。宇宙を取り巻く愛と優しさの物語。とにかく舞台設定とキャラ設定に拘っている印象です。名前のセンスも素敵ですね〜
関係性が2作の間を行ったり来たりしするので、少し複雑な作品だと思います。だからこそ、どちらもやってどちらの魅力も分かる作品です。
SWANSONG
想像以上でした…
ノーマルエンドの最後、人の醜さをこれでもかと言うほど見せつけた濃い演出が印象的です。
ストーリー自体も暗い話に思えがちですが、どこか引き込まれる面白さもあります。
漆黒のシャルノス
明日に向かう苦しさと、人を拒絶する痛みがメアリーを通して強く伝わります。メアリーの優しく、強い性格が、作品のメッセージ性をより強めています。
スチームパンクの異端作品です。
青異薔薇
HAIN先生作品最新作です。
ダンジョンという時代遅れのものが、時代に必死について行こうとして、迷走し続ける苦しみをよく表していると思います。
HAIN先生の作品を通して作者や物語の気持ちを読み解けるようなシナリオはとても好みです。
神樹の館
今年一番と言えば神樹の館かもしれません。
この作品のライターさんは3人いて、それぞれの魅力がよく映る作品に仕上がっていると思います。物語に生きるか愛に生きるか、迷いながら進んでいく時間はとても美味しく、終わった後もその味を思い出しては楽しめる。そんな作品でした。
巨乳熟女教師&巨乳性奴会長
この2作は直接繋がっており、売れる物を作るか、好きな物を作るか、というテーマで描かれております。
好きではないが売れる物を作り、賞賛される悦び、その虚無感、好きな物を作り続ける苦悩、読み手の傲慢、どれも心に残るメッセージでした。
僕は天使じゃないよ
芸術性の強い作品だったと思います。
やはり小梅の手記ですね、この作品は。各々様々な狂い方をしているヒロイン達、それに惹かれていく同じく狂った主人公。
その主人公を傍で支え続ける小梅の想いが最後に明かされ、その想いのうちは感動もしましたが、それ以上に一層の惨めさを感じました。
ここからはバカゲーです
おまえのなつやすみ&おまな2
アホです。
いえ、でも本当に笑えます。ドン引きするネタも多いですが…
サルバとーれ!
アホです。序盤からエンドロールまで全て笑えました。
いや、ホントさぁ…どういう考えでこれを作ったのですか?
SHOGUN8
力を入れる方向間違えていません?アホです。やたら情勢作りこんであったり、感動するシーンもあるよく分からない作品です。
私はDL版でやりましたが、製品版は戦艦が無敵になるよく分からないバグがあります。
星継駅シリーズ
ロマンチックな雰囲気と、上質で読み応えのあるテキストの皮を被って、ふざけるだけふざけたアホです。まさか希先生の作品で大笑いするとは思いませんでした…
でも、ふざけた中にも、「らしさ」がしっかり残っている作品でした。
はっちゃけあやよさんシリーズ
令和になっても理解の追いつけない平成初期のアホです。4から本格的に狂い始めるのですが、そのぶっ飛び方には形容しがたいものがありますね(思考放棄)
この作品(HARDさん自体も)の武勇伝があまりにも多いので、調べてみると面白い話が聞けるかもしれません。
まとめ
今年は色々な作品を頑張ったと思っていましたが、クリア作品を見てみるとイロモノ系…というのでしょうか。変なものばかりですね。
実際そういったものが気に入ったので、好みのジャンルも見えてきた1年間だと思います。
来年も新たな好みを見つけることができるように、幅広くやっていきたいです。
多分今年のようなプレイ状況で終わると思いますが…